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感想文

本や映画や、いろんなことの感想文を書いています。

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『かわいそうなぞう』を読んだ

読んだっていっても、小学生のとき、国語の教科書で読んだきりですが。

 

このお話にでてきた3頭のゾウのうち、今でも名前を覚えているのはジョン1頭だけ。

 

ジョンは3頭の中で1番最初に死んだゾウで、その死は、他の2頭に比べものすごくあっさりと描かれています。

 

 

戦争中、動物園のゾウを殺すことに。

その動物園にはジョンと、あと2頭のゾウがいたんだけど

 

まずジョンから始めることになりました

 

 

なんでジョン!!

 

他の2頭はまだ殺さずに、なぜジョンだけピックアップ?

ジョン可哀想すぎる。

 

そして

その方法は餓死。

 

ジョンだけに餌をやらずに餓死させたんです。

 

1頭だけに餌をあげないなんでむごすぎる。

いつも通り餌を食べてる他の2頭を、ジョンはどんな気持ちで見ていたのか・・・。

 

挙句、ジョンは死んでしまうんだけど、その死は

 

食べる物を一つもやらずにいますとかわいそうにジョンは、十七日目に死にました

  

の一行で、さらっと終了。

 

桃太郎でいうところの『おばあさんは川へ洗濯にいきました』みたいなテンションで『ジョンは十七日目に死にました』です。

 

そんな扱いのジョンが、子供ながらに不憫でなりませんでした。

 

残りの2頭もその後、同じように餓死させられるんだけど、そこにはドラマがあって、このお話はその2頭の死にざまがメインです。

 

苦渋の決断で、残り2頭の給餌が中止され。

やせ細り、餌欲しさに芸をするお腹を空かせた2頭のゾウ。

その必死さに心を打たれ、ついに餌をあげてしまう飼育員たち。

それでも最後は立てなくなり、芸をした姿勢で死んでいく2頭。

なみだなみだ。

 

当時の授業も、その2頭の様子や、2頭を見た飼育員たちの心の変化とかを中心に展開してて 

 

ジョン完全無視。

 

 桃太郎のおじいさん並に注目してもらえない、ジョンの死。

 

授業の最後に、一番心に残った部分をノートに書き出す課題があったんだけど、私は迷わず

 

まずジョンから始めることになりました

 

かわいそうにジョンは、十七日目に死にました

 

の2文を選びました。

 

他の2頭は授業でも散々とりあげてもらえたし、きっと多くの人が2頭に心をよせたんだろうし、だからせめて私くらいはジョンを思ってあげたいと。

 

多分、授業をしてくれた先生は

 

そこかよ

 

と、がっかりしたであろうその解答。

私が授業者だったら『こいつ適当に書いたな』と判断したかも。

 

でも私はタイトルもむしろ

 

『かわいそうなジョン』

 

でもいいぐらい、浦島太郎でカメをいじめてた子供たちが散っていくように、あっさりと死んでしまったジョンを、主人公にしてあげたかった。

 

 

と、子供時代の私がなんで、ジョンの扱いのひどさに過剰に心を痛め、物語の作者にすら見向きもしてもらえなかったジョンに、ここまで肩入れしたのかをよくよく考えると

 

『かわいそうなわたし』

 

にいきつきそうなので、そこは深く掘り下げないことが大事。

精神衛生上。

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