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おすすめの絵本『3びきのかわいいオオカミ』

 この絵本に出会ったのは5年前。

 

3びきのかわいいオオカミ

3びきのかわいいオオカミ

  • 作者: ユージーントリビザス,ヘレンオクセンバリー,Eugene Trivizas,Helen Oxenbury,こだまともこ
  • 出版社/メーカー: 冨山房
  • 発売日: 1994/05/18
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 2人 クリック: 32回
  • この商品を含むブログ (36件) を見る
 

 

長男が幼稚園から借りてきて、夜、寝る前に読み聞かせたのが初めてだったんですが、

 

かなりの衝撃作でした。

 

ページをめくるたびに「えぇぇえぇ!?」と思わず声が出たほど。

 

あまりにも斬新な内容に、最近書かれた絵本かと思ったんですが、もう20年以上も前の絵本なんですね。びっくり。

 

タイトルからもわかるように、この絵本は、あの有名な童話『3びきのこぶた』のパロディです。それもかなり激しい。

 

オオカミって肉食だから、ブタ食べたりヤギ食べたりするの当たり前だし、まぁそこに人がいたら人だって食べちゃうだろうし、別に悪い動物じゃないのに、絵本の中ではかなりの確率で悪者ですよね。

 

そしてそんな絵本のラストは大抵、素直に『めでたしめでたし』って思えないほど、残酷な目にあうオオカミ。

 

『赤ずきんちゃん』では猟師に撃ち殺されてしまうし、『オオカミと7匹のこやぎ』では、お腹に石をつめられて、水を飲もうとしたら石の重みで井戸に落ちてしまうし、そして『3びきのこぶた』では暖炉で燃やされてしまうし。

特に『オオカミと7匹のこやぎ』のラストは、オオカミのお腹の中からこやぎたちを助けたまではいいとして、その上さらにお腹に石をつめこむ必要があったのか。石をつめこみ針と糸でオオカミのお腹を縫い合わせるお母さんやぎの姿に、子供ながらにその残酷な仕打ちに震えたものです。

 

 

そんな風に、多くの絵本の中では、ひたすら悪者で容赦なく残酷な目に合わせられ、それで『ハッピーエンド』にされてしまう哀れな動物オオカミ。

 

そんなオオカミが、絵本『3びきのかわいいオオカミ』では主人公で、しかも可愛く優しく賢く描かれ、逆に『3びきのこぶた』で主役をはったブタは、もんのすごい悪者、もう最低最悪、極悪非道に描かれています。

 

 

以下、ネタバレ含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじまりは、『3びきのこぶた』の逆バージョン。

3びきのオオカミの兄弟は、お母さんに言われて自立することになり、自分たちの家を建てることに。

 

でもそこは、こぶたよりも賢く仲のよいオオカミの兄弟。最初っから3びきで協力して、頑丈なレンガ造りの家を建て、仲良く暮らします。

 

 

でも、そこへ極悪非道なブタがやってきて

 

・・・・・・おい。

 

という方法で、レンガ造りの家を壊してしまいます。

 

 

そこで、オオカミの兄弟はまた協力して、今度はコンクリートの家を建てます。

ちなみにコンクリートは、ビーバーに分けてもらいました。

 

 

しかし。

 

 

そこにもあの冷酷残虐なブタがやってきて

 

・・・・・・これ絵本ですけど?

 

という方法で、また家を壊してしまいます。

 

 

なので3びきのオオカミたちはさらに工夫して、次は、鉄条網と鉄骨と鉄板でめちゃくちゃ頑丈な家を建てます。

 

 

それでも。

 

 

また。

 

 

例のブタがやってきて

 

 

もうね・・・

 

 

想像を絶する方法で鉄骨と鉄板でつくられた家を破壊します。

 

 

見開きいっぱいに描かれたその光景に、泣いてしまう子もいるほどです。

 

 

 

 

もうなんて悪いブタなんだ!!

 

 

ブタのあまりの極悪っぷりに、泣いてしまう子、はらわたが煮えくり返る子、反応はさまざまだと思いますが、子供たちは全会一致で、このブタを憎むはずです。

 

 

しかし!!

 

 

優しくて賢いオオカミの兄弟は違います。

 

 

ここまでされても、ブタを憎んだりしません。

 

それどころか

「きっと、ぼくたち、今まで間違った材料で家をつくってたんだ」

と自省し

 

 

最後に、あるもので家をつくります。

 

 

そこへまたまたやってきたあのブタ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きは、ぜひ絵本を手に取って、お子さんと一緒に楽しんでください。

そこには、本当のハッピーエンドがあります(おお、いい話風!)。

 

 

大人が読んでも、その斬新さと意外な結末は、じゅうぶん楽しめる内容です。

もしかしたらネット検索すればストーリーはわかるかもしれないけれど、コンクリートや鉄骨で家を建てるオオカミ3兄弟の様子や、その頑丈な家をぶっとんだ方法で容赦なく破壊する悪ブタの様子を描いたイラストも、かなりシュールに仕上がってるので、できれば絵本を開いてみてほしいです。

 

『衝撃作』という意味では、出会った絵本の中でダントツ1位。

 

 

おすすめです!! 

   

  

3びきのかわいいオオカミ

3びきのかわいいオオカミ

  • 作者: ユージーントリビザス,ヘレンオクセンバリー,Eugene Trivizas,Helen Oxenbury,こだまともこ
  • 出版社/メーカー: 冨山房
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