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感想文

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ペットビジネスと殺処分に思うこと②

動物問題 思うこと

①はこちら

nemurenai-same.hatenadiary.jp

 

 

 

先日、NHKのクローズアップ現代で犬猫の殺処分について特集されたことを知り

 

www.nhk.or.jp

 

今の自分の思うことを書いている。

今というか、ずっと前から思っていることだけれど。

 

『NHK for school』という学校授業用の教材サイトで、小学校高学年~中学・高校向けの道徳教材の中に、殺処分をテーマにした動画を見つけた。

 

www.nhk.or.jp

 

 

15分の短い動画。その動画の最後に、アナウンサーのこんな言葉がある。

 

生きるのも人間の都合、死ぬのも、人間の都合

 

動画の中で、愛護センターに飼い猫を引き取ってもらうために訪れたご婦人。

生まれたばかりの、ノミとダニだらけのやせ細った子猫を拾い、何年も一緒に暮らしていたが、住んでいる集合住宅の規制が厳しくなり、飼えなくなったのだという。

里親を探したが見つからず、かといって野良猫にするわけにもいかず、苦渋の思いで愛猫を施設に連れてきた。

私はこのご婦人を、とても責任感のある人だと感じた。

 

 

犬も猫も、野生動物ではない。

ペットという、人間社会の管理動物だ。

その命に『責任をもつ』ということは、生かすことだけじゃない。

『処分する』つまり、殺すこともまた、その命に『責任をもつ』ことだと思う。

 

 

 

日本のぺットビジネスは、過剰生産だ。

過剰に生産しているのだから、当然、余剰がでる。

そのようなビジネスのしくみを続けている以上、余剰な命は処分することもまた、私たちの社会が果たさなければいけない責任だと思う。

 

殺処分数を減らしたいなら、真っ先にしなければいけないのは過剰生産を止めることなのに、そこを放置したまま、殺すな殺すな殺すなんて残酷だ可哀想だ無責任だと騒ぎ立て、殺さないことだけに重点を置いた法改正をした結果、『引き取り屋』なんてビジネスが暗躍することになった。

 

bylines.news.yahoo.co.jp

 

過剰生産の余剰分を殺せなくなったんだから、当然の結果だ。

 

ペットショップで売れ残った犬は、行政にも殺処分してもらえず、安楽死させることも許されず、名ばかりの『終生飼育』を謳う引き取り屋に安価で買い取られる。

 

引き取り屋は犬たちを無責任に『生かす』。

無責任に生かされるのは、責任をもって殺されるより残酷だ。

 

 

神奈川県は先日、3年連続で殺処分ゼロを達成したと発表した。

 

でも蓋をあけてみれば、NPO団体が施設から100頭以上を引き出し、朝から晩まで犬の世話に追われている。そしてその飼育は善意のボランティアや寄付によって、やっと成り立っている。

 

またはもしかしたら、2013年の法改正で認められた通り、お店で売れ残った犬の処分を断ったせいかもしれない。

そして処分を断られたお店は、引き取り屋に買い取ってもらったのかもしれない。

 

同じように、1年前から殺処分ゼロの広島市は、大規模な保護団体『犬猫みなしご救援隊』の本拠地だ。

 

 

超多頭飼育のボランティア団体と、引き取り屋のおかげで達成された『殺処分ゼロ』に何の意味があるのか。

 

そんなんだったら、殺処分ゼロなんて目指すべきじゃない。

そもそも、人間の管理下にある犬猫を1匹も殺さないなんて無理なんじゃないか?

 

殺すのは可哀想と情に流され、収容しきれない犬猫を抱えるのは、それこそ無責任な偽善なんじゃないか?

 

 

 

私は、犬猫が人間の管理動物である以上、殺処分は必要悪だと思っています。

ただその処分方法が、安楽死ではなく、苦痛を伴う窒息死であることは、今すぐにでも改善してもらいたい。

 

人間の都合で殺すのなら、痛みや苦しみはできる限り取り除いてあげるべきだと思う。

 

食用の家畜も、基本的に気絶させて意識がない状態で屠殺される。

実験動物の処分も安楽死だ(製薬会社の研究室に勤務している友人がいます)。

なのになぜ、犬猫の処分だけはいまだに窒息死なのか?

 

昔は、施設の方が1頭1頭つかまえて薬物を注射する、安楽死だったそうです。

しかし、施設の方の身の安全や精神的苦痛を考慮し、今は、すべて機械化された装置による、二酸化炭素を使った窒息死での処分。

 

そんな中、世界で初めて、麻酔吸入による殺処分を導入したのが下関市。

結果、犬猫の持ち込み件数は増えてしまったそうだけど、それでも窒息死させるより、はるかにいいに決まっていると、私は思う。

 

殺される犬の数にこだわるより、殺される犬が苦しいかどうかにこだわるべきだと思うから。

 

日本に出稼ぎにくる外国人労働者は、帰国するとき、滞在中ペットとして飼っていた犬や猫を、動物病院で安楽死させて帰るそうだ。

日本の殺処分が安楽死じゃないことを知っているから。

私はそれが、命に責任をもつことだと思う。

 

 

 

 

前記事でも書いたが、犬の殺処分問題を語るとき、動物愛護団体がいつも引き合いにだす『動物愛護先進国』のドイツ。

 

殺処分ゼロで犬猫を管理するなんて本当にできるのか?と疑問に思い、見つけた事実。

 

 

ドイツにおいて、犬の死亡理由第一位は『安楽死』だそうだ。

そしてドイツの飼い犬の平均寿命は、日本の犬よりも3歳以上短い。

ドイツでは、飼育が困難になった老犬を、動物病院で安楽死させる飼い主がとても多いのだそうだ。

 

ドイツは確かに『殺処分』はゼロだけれど、個人が動物病院に依頼して行う『安楽死』の数と、飼い主のいない犬猫の民間人による駆除の数の合計数は、日本の殺処分数より多いのが現実だった。

 

※ドイツは飼い主のいない犬猫の、民間人による狩猟駆除を推奨しているそうです。

 

note.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

eggmeg.blog.fc2.com

 

eggmeg.blog.fc2.com

 

 

 

 

さらに昨日見つけたこのサイト。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

回答者は、イギリス在住経験があり、日本の動物愛護団体で活動していたこともある方です。以下抜粋です。

 

欧米の動物愛護が素晴しいというのは多くの愛護団体の常套句です。ドイツ・イギリスは殺処分ゼロというのも。
私は小学校からロンドンで過ごし大学の頃には動物関連のボランティアもしました。犬が大好きだったので。
そこで見た現実は、人間社会への適合を判断する壁の高さでした。イギリスでは、社会不適合(多くは攻撃性)を認められた犬は安楽死させられています。私の近所の犬が住人を怪我させた事から処分になった事もあります。

 

ドイツやイギリスの動物愛護に関してもそうですが、いわゆる動物愛護先進国では、動物を管理する事に迷いがありません。日本の「無差別に死を否定する」動物愛護とは根本的に違っているので、帰国して保護活動を始めたときには酷く矛盾を感じました。

 

日本では出版されている書籍に関してさえ、ドイツやイギリスの殺処分ゼロの詳細な事情は書かれていません。これが何故だろうとずっと不思議でしたが、意図的に伏せていることが最近では理解できるようになりました。

 

私が最初に所属した愛護団体では、「欧米では殺処分を行いません」と講演会で堂々と宣言しています。何も知らない善意の人々はそれを疑うことなく鵜呑みにしてしまう。そして、日本は遅れていると嘆いているのです。
彼らは「処分がいけないことだと知ってもらう為にはこれでいい」と言いましたが、真実を隠すことがいいこととは思えません。処分を無くすためにはどんな取り組みがあるのかという事情について、そして問題については一切語らないからです。

 

 

私は今まで、動物愛護団体の情報操作に騙されていた。

 

そして私のように騙された世論の声が高まり、殺処分を規制する法改正だけが施行されてしまったせいで、引き取り屋が活発化し、殺されるより残酷な目に合う犬猫が増えてしまったのだ。

 

 

 

やはり、人間社会の管理動物である犬猫の殺処分は、必要悪だと思う。

本当の意味での殺処分ゼロなんてありえない。

ならば目指すのは、殺処分ゼロじゃなくて、全処分施設で、下関市のような、麻酔吸入による安楽死を導入すること、また個人の価値観を育て、本当の意味で『命に責任をもつ』大切さを浸透させることなんじゃないか。

 

『命に責任をもつ』ということは、生かすことでもあり、殺すことでもある。

 

そして殺処分を規制するよりもまず、パピーミルといわれる過剰繁殖の方の、法改正を進めるべきだと思う。

過剰生産がなくなれば、余剰分の殺処分は必然的に減るはずだ。

 

それでもゼロにはならないだろうけれど。

 

というのが、この問題に対する私の意見です。

 

 

この問題を改めて考え、学校教材用の動画を見つけたり(自分の子供に見せたい)、そしてこの問題でもまた、動物愛護団体の意図的な情報操作があること知ることができたのは収穫だった。

 

 

以上。

 

 

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