感想文

本や映画や、いろんなことの感想文を書いています。

新江ノ島水族館前でイルカショー反対デモをすることについて

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これも毎年、この時期の風物詩。

 

ameblo.jp

 

わたしは、イルカショーやアシカショーなどの、水族館のショーに対しては、複雑な思いもあります。

 

nemurenai-same.hatenadiary.jp

  

 

私は子供の頃から、動物園や、動物のショーがあまり好きではなくて。

イルカショーやアシカショーも、見ているうちに、ショーをしてる動物を可哀想に思ってしまったりするので、楽しいような、可哀想なような、いつも複雑な気分。

 

とある水族館のイルカは、広いいけすにのびのびと暮らしていて、トレーナーさんが呼んでもこなかったり、どこにいるのかよくわかんなかったり、とても自由だった。

その水族館のトレーナーさんは

『イルカはプライドがある動物。エサにつられてショーをすることはない。気が向いたときにしかジャンプもしてくれないので、今日、ショーが見られなくても、そんな日もあるってあきらめてくださいね』

って言ってた。

 

またある島のイルカは、連れてこられたばかりの子どものイルカで、近くを通るジェットバイクの音に驚いてパニックを起こし、ジャンプしまくったりしてて可哀想だった。

その島にはふれあい用のイルカもいたけど、狭い水槽の中のイルカは、ガラスにぶつかって顔が傷だらけで可哀想だった。

 

でもその可哀想なイルカたちが、島の人の生活を支えてるのは明白だった。

 

別の水族館のイルカショーでは、可哀想なんかじゃない!!って確信できるほど、イルカが楽しそうにショーをしていた。その水族館ではイルカの繁殖に成功していて、ショーには三世代のイルカが出演していた。

 

水族館のイルカは可哀想なのか?

イルカショーは可哀想なのか?

 

 

水族館のイルカは可哀想なのか?

それを知りたくて、いろんな文章を読みました。

 

 

中学校の国語の教科書にも掲載されている『ガイアの知性』。

 

ガイアの知性

 

彼らは捕らわれの身となった自分の状況を、はっきリ認識している、という、そして、その状況を自ら受け人れると決意した時、初めて、自分とコミュニケーションしようとしている人間、さしあたっては調教師を喜ばせるために、そしてその状況の下で自分自身も、精いっぱい生きることを楽しむために、「芸」と呼ばれることを始めるのだ。水族館でオルカが見せてくれる「芸」のほとんどは、実は人間がオルカに強制的に教えこんだものではない。オルカのほうが、人間が求めていることを正確に理解し、自分のもっている高度な能力を、か弱い人間(調教師)のレベルに合わせて制御し、調整をしながら使っているからこそ可能になる「芸」なのだ。

 

 

そして現役イルカトレーナーさんの、子育てイルカ(id:kosodateiruka)さんのブログ。

 

www.kosodateiruka.com

 

僕もイルカやアシカを育てるうえで、決して怒ることはありません。もちろん怒りたくなる時もありますよ。言うこと聞かない時もあるし、ショー中だというのにメスイルカのお尻ばかり追いかけているオスイルカもいます。イライラして大声を出したいときだってあります。でも絶対に怒ることはありません。

 

例えば、イルカにジャンプを教えるとき、トレーナーはひたすら待つ。待ってさえいればイルカは勝手にジャンプする。それを褒めてあげればジャンプすることを覚えてくれる。

バイバイ(胸ビレを振る)を教えたければ、ただひたすら待つ。待っていれば勝手に胸ビレを振る。トレーナーはただそれを褒めるだけ。イルカのトレーニングはこれの繰り返しだ。

 

「待つ」ことのできるトレーナーに育てられたイルカは、いつも「何をすればトレーナーは褒めてくれるのだろう?」と自分で考えるようになる。

 

プールサイドに座って待ってるだけでいい。イルカが手を振ってみたり、回転してみたり、ジャンプしてみたりしてくれる。時には人間が想像もできないような面白い行動を見せてくれる。あとはそれを褒めてあげればいいだけ。簡単にいろんなことを覚えることができるのだ。

 

 

中でも特にこの記事が好き。

 

www.kosodateiruka.com

 

水族館が動物を飼育し、多くの人に見てもらう理由は「人間のため」です。それしかありません。言いかえると「動物のため」ではないということです。家畜(牛やニワトリ)は人間の食用のために飼育され、ペット(犬や猫)は、一昔前までは番犬やネズミ対策のためであったが、現代では飼い主の寂しさや愛玩欲のために飼われています。水族館での野生動物の飼育は、多くの人々が見たいという欲望、知識欲を満たすために飼われているのです。

 

動物たちは人間の娯楽や教育のために、強引に捕まえられ、狭い水槽で飼育される。動物たちに最適な環境を用意し、栄養・健康管理を行い、種の保全や研究に取り組むことは、僕たち飼育員や研究者の知的欲求を満たすのと同時に、動物たちに対する罪滅ぼし、贖罪する当然のおこないであると僕は思っている。

 

 我々飼育員は、動物を飼育することをきれいごとだけで語るのではなく、悪行をしていることを自覚し、精進していく必要がある。より一層手を取り合って、自然保護・繁殖・研究することによって罪滅ぼしをしていかなければならないと思う。 

 

 

 

そして今わたしが思っていることは

 

野生のイルカを捕まえるのって確かに可哀想。

これはゆるぎない事実だと思う。

それって、動物園で飼うためにゾウ捕まえるのが可哀想なのと同じで。

 

じゃあ動物園に暮らしてるゾウはみんな可哀想なのか?

こないだ行った大きな動物園にいたゾウは、広い敷地の中で、自由に砂浴びして、水浴びして、おもちゃで遊んで、見た感じ、全然悲壮感なかった。

むしろ野生ではきっとありえないくらいのんびりとしてて、幸せそうに見えた。

 

動物園のゾウが幸せかどうかは、動物園によるよね。

それと同じで、水族館のイルカが可哀想かどうかは、水族館によると思う。

 

可哀想な思いをさせられて連れてこられたイルカが

優しいイルカトレーナーさんと信頼関係を結び

今は穏やかな日々を過ごしている水族館の前で

『イルカが可哀想だ解放しろ!!』と騒ぎ立てる反対デモチームは

本当にイルカを幸せにできるのか?

 

水族館イルカを野生に返す試み、世界各地で続々|ナショジオ|NIKKEI STYLE

 

水族館の生活に慣れ親しんだイルカを海に返すのは容易なことではない。

野生に戻るための長期的な『訓練』が必要だし

仮に訓練を終えて無事海に返したとして、水族館育ちのイルカが、弱肉強食の野生で、長く生き残れるものなのだろうか。

 

上の記事の中の、20か月の訓練の末、海に返した2頭のイルカの消息は、5か月で途絶えてしまったという。

 

信頼していたトレーナーさんと離され、海に戻されたイルカは嬉しかったのか?

幸せだったのか?

飼い主に捨てられた犬のような気持ちを味わっていなかっただろうか?

もしそうだとしたらしたら、そのイルカは、人の手によって2度、悲しい別れを経験させられたことになる。

1度目は、捕獲されて家族と離れ離れにされたとき、そして2度目は、トレーナーさんに捨てられたとき。

 

 

で。

このデモの話に戻るけれど。

 

ameblo.jp

 

デモが訴える主旨としては

 

『野生のイルカを捕まえて監禁して虐待してる水族館をつぶしてイルカを海に返すために、水族館のチケットを買うな。イルカショーを見るな』

 

ってことなんだけど

 

デモで上記のことを声高に叫んでるみなさんは

新江ノ島水族館のイルカショーは当然ご覧になってないだろうから知らなくても仕方がないんですけど

 

江ノ水はイルカの繁殖に成功してる水族館で

ショーに出演してるイルカは

水族館生まれの2世、3世のイルカなんですよ。

 

そんなイルカを海へ放すなんて

飼い猫を山に捨てるのと同じ行為ですよ?

水族館で生まれ育ったイルカを野生に放つとか

いじめ?虐待?じゃないんですか?

 

デモする水族館、間違えてませんか?

 

 

そして活動家の方々がよく引き合いに出す話に

 

『水族館のイルカはストレスにより胃を壊すので、生涯にわたり胃薬をのまなければいけない』

 

っていのがあるんだけど

 

最近はこんな研究結果も出ています。

 

www.afpbb.com

 

 

わたしは

正直言って

『イルカを捕まえる』行為は可哀想だと思ってます。

でもだからと言って

すべての水族館にいるイルカが可哀想だとは思っていないので

むしろイルカも幸せ、人間も幸せになれる

飼育環境の向上やイルカの繁殖には大賛成です。

 

そして江ノ水は、それに成功している素晴らしい水族館だと思っています。

 

ショーを見れば、イルカだけじゃなく、出てる動物たちはみんなとても可愛がられ、大事にされ、愛されているのが伝わってくるし、楽しんでるのが伝わってくるし、トレーナーさんと強い信頼関係があるのが、ハッキリとわかる。

 

デモしてるひとたちも、1度でいいから江ノ水のショーを見てみてほしい。

そうすればきっと、デモするべきなのはここじゃないってわかるよ。

 

 

ということで

 

水族館生まれの水族館育ちの江ノ水のイルカ、行ったこともない海なんて、怖いし、20か月も訓練したあげく放されても、5ヶ月で死んじゃうかもしれないし、行きたくないってよ。たぶん。

 

水族館に行くなデモはよそでお願いします。

だってあなたたちのせいでチケットが売れないと

イルカの飼育環境がむしろ悪くなって、イルカが不幸になってしまうかもしれないんですよ?

 

結果、あなたたちの望み通り、水族館の経営が立ち居かなくなり、イルカが他の小さな水族館に売り飛ばされたり、海に遺棄されてしまったら、それはあまりにもイルカが可哀想すぎるじゃないですか。

 

あなたたちの自己満足のためにイルカを不幸にするの、やめてあげてもらえませんか?

 

 

わたしは基本的に、ショーのない水族館の方が穏やかな気持ちでいられて好きなんですが、それでも、見たこともないくせにショーに反対するあなたたちの活動には全く賛同できません。

 

以上!!

 

 

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この間、りくぼー(id:rikubo3270)さんも、このテーマで記事を書いていました。

水族館や動物園の動物は可哀想!!と決めつけて浅はかにデモとかしてる活動家さんより、ずっと深く考えられてるなぁと思います。

(1)とあるので、(2)が楽しみ。

 

rikubo3270.hatenablog.com